- JICA企画調査員の仕事内容は?
- 2019年の制度改正で何が変わったの?ロスター制度とは?
- 給料・待遇は?応募方法は?
この疑問にこたえます。
この記事を読むと、企画調査員の仕事内容、給与・待遇、応募方法が分かります。2019年に制度改正された、ロスター制度や公募スケジュールについてもまとめました。
JICA企画調査員とは

役割・仕事内容
企画調査員には、①企画、②ボランティア事業、③調達、④資金協力の4種類があります。
詳細はこちらです。(注1)

[出典]JICA公式サイトおよび公募情報から筆者作成
2020年での公募のうち、約8割が「企画」でした。
メリット・デメリット
メリット
- 月額30~50万ほどの在勤基本手当(国内俸も含めるとなんと最低65万円/月以上!!)を得ながら、プロとして海外で国際協力の仕事をできます!
- 社会人経験3年以上、英語TOEIC 730点以上、大卒以上など、低いハードルで応募できます。専門家と同じ待遇でも、専門性の要件は低めです。
- 海外での業務経験も求められるため、JICA協力隊の派遣後のキャリアとしてもおススメ!
- 2019年に企画調査員(企画)の選考方法が変更されました!メリットは次の2つ。
- 公募タイミングが年2回で、前広に、公開されるようになりました。キャリア形成プランをより立てやすくなります。
- 都度公募でなく、半期分の案件を一括して募集されるようになりました。案件リストの中からあなたの希望に合わせて案件を選べます。複数案件への応募もできます。
- 倍率低め…? 2019年に制度が変更され応募しやすくなったとはいえ、再公募の案件が多いです。噂では企画調査員(ボランティア事業)の倍率は3~4倍と言われています。
デメリット
- 企画調査員は委嘱契約という立場です。任期が終われば、次の仕事の保証はありません。
- 2~3年にわたる長期派遣です。キャリアプラン、そして家庭がある場合は家族に大きく影響します。
- コロナの影響で、場合によっては赴任の環境が整わず、延期もしくは中止になる可能性もあります。(2020年9月13日現在)
契約形態
委嘱
業務期間
企画調査員の業務期間は、基本的には2年です。
仕事ぶりが評価されれば1年延長することも出来ます。
求められる知識・経験
企画調査員に求められる資質と能力の傾向は次の通りです。
派遣先や業務内容によって求められる知識・経験にだいぶばらつきがあるので、募集要項を確認しましょう。
- 分野・課題専門力 ★★
- 総合マネジメント力 ★★ or ★★★
- 問題発見・分析力 ★★ or ★★★
- コミュニケーション力 ★★ or ★★★
- 援助関連知識・経験 ★ or ★★
- 地域関連知識・経験 ★or ★★
- [★★★:非常に重視する ★★:重視する ★:参考程度 -:不問]
▼資質と能力について詳しくはこちら
応募条件

ロスター制度
2019年から、「企画調査員(企画)」への応募は、企画調査員ロスターへの登録者に限定されるようになりました。
ロスター制度では、企画調査員(企画)としてのキャリアを志す人材のうち、次の要件を満たす人はロスターに登録し、案件に応募できます。(注4)
ロスター制度登録要件
- 70歳未満なこと(希望する案件の応募時)
- 最終学歴が学士相当以上であること
- 英語・西語・仏語のいずれかの言語レベルがB以上(「専門家語学ガイドライン」参照)であること
- 3年以上の社会人経験があること
- 海外業務経験(海外出張、ボランティア活動、インターン等を含む)があること
※企画調査員(ボランティア事業)、企画調査員(資金協力事業)、企画調査員(調達)などはロスター制度の対象ではありません。
語学力
多くの案件で共通して「英語」は”必須”もしくは”望ましい”とされています。
英語として、多くの公募で①高いコミュニケーション能力、②TOEIC730点相当以上が求められます。
また、フランス語圏では、フランス語(仏検準1級、DELF第2段階以上)が求められます。(注2)
学歴
ほとんどの案件で「学士あるいは同等程度」が求められます。(注3)
関連実務年数
3~7年以上
ロスター制度では3年以上の実務経験で登録できます。
たまに3年以上の経験で応募できる案件もありますが、5年以上の経験を求められる場合が多いです。
また、例えば「5年以上農業・地域開発分野の5年以上の業務経験」など、特定分野での経験年数が求められる場合もあります。(注3)
青年海外協力隊経験
不問
必要な業務経験・能力
即戦力が求められるので、JICA、国際機関や民間企業での経験が“望ましい”とされる場合もあります。
特に、JICA企画調査員や専門家としての類似経験があれば、なおさら良いです。
建設事業、環境保全、防災などの専門性が求められる案件では、その分野に関連した業務経験が求められます。(注3)
待遇

待遇は、専門家の待遇に準拠します。格付け(号)に従い、在勤基本手当が支給されます。2020年の公募内容での在勤基本手当の例はこちらです。
- ベトナムでの農業・地域開発(経験5年以上):C号月額334,000円
- 中華人民共和国の 民間連携(経験5年以上):B号 月額454,800円
- イランでの環境保全、防災:B号 月額556,500円
- バングラデシュの工事の安全・品質(経験7年以上):A号 月額514,100円
格付けは大卒後年数と派遣先の国から決定されます。
若い方はC号からはじまり、先輩について経験を積むイメージです。B号では基本的に独力で業務を行い、A号では高度な仕事が任されます。
在勤基本手当に国内俸が追加されれば、最低65万円/月の報酬となります。
▼専門家の待遇について詳しくはこちら
ただし、次の1から3のどれかに該当する方は、待遇が異なることがありますので注意が必要です。
- 企画調査員に内定した時点で海外に在勤・居住している場合
- 企画調査員として第三国(日本及び任国以外の国)から任国に出発する場合
- 日本以外の特定の一か国が、企画調査員の生活の本拠地と認められる場合
そのため、事前に『「海外居住者」について』を確認したうえで応募する必要があります。(注3)
応募方法

PARTNERから応募できます。2020年9月13日時点では、次の3件が公募されています。

【2019年改訂】の企画調査員(企画)の新しい募集選考方法
1. 新募集方法のメリット
■公募内容公開のタイミング
メリットは、前広に公示情報を得られるので、キャリア形成のプランを立てやすくなる。
- 旧制度 派遣予定時期の2~4カ月前
- 新制度 派遣予定時期の前年度(7~13カ月前)
■募集方法
メリットは、案件リストの中からあなたにマッチングする案件に応募できる!複数案件への応募もOK!
- 旧制度 都度(どのような案件が募集される予定か不確定)
- 新制度 半期分の案件を一括して募集
2. 企画調査員ロスター登録制度について
企画調査員として活躍したい方は、ロスター登録が必要となりました。
一括募集の募集以降は、ロスター登録を行った方だけが企画調査員の案件に応募することができます。(注2)
3. 募集スケジュール
次年度の案件(半期分)は、まとめて前年度に募集がなされます。
上半期分派遣(4月~9月)は、前年度の9月に募集され、
下半期分派遣(10月~3月)は前年度3月に募集されます。(注5)

2020年9月以降のスケジュールはこちらです。
- 2020年9月に翌年上半期派遣の一括募集 → 2021年4月~9月に順次派遣
- 2021年3月に下半期派遣の一括募集 → 2021年10月~3月に順次派遣 (注2)
提出書類
まずはPARTNERで国際人材登録と、企画調査員(企画)のロスター登録をする必要があります。
選考手順
- 専門家履歴書(提出必須)
- 写真(提出必須)
- 業務企画書(提出必須)
- ① 本件業務に「求められる資質と能力」の内、特に「★★★」並びに「★★」としている項目に関する経験やノウハウを強調し、応募する業務に対応できることを説明する必要があります。 また、次の情報を含める必要があります。
- a. あなたの長所・短所
- b. 具体的な経験・実績
- ② あなたが収集した応募案件に関連する情報を分析したうえ、業務を進める上であなたが優先的な取組みが必要と考えること、留意すべきこと、具体的に実施しようと考えていることについて述べる必要があります。
- ③ あなたの事務処理について経験例を挙げて、自己評価をする必要があります。
- ① 本件業務に「求められる資質と能力」の内、特に「★★★」並びに「★★」としている項目に関する経験やノウハウを強調し、応募する業務に対応できることを説明する必要があります。 また、次の情報を含める必要があります。
- 語学資格証明書(写)
- 海外居住状況確認書(提出必須)(注3)
募集~派遣までのスケジュール
下半期派遣ポストのスケジュール例はこちらです。
- 3月上旬~下旬: 募集期間
- 5月上旬までを目途: 書類選考
- 5月下旬~6月下旬: 面接選考
- 6月下旬頃まで: 面接選考合格通知
- 面接選考合格後: 派遣準備(健康診断、赴任前研修、派遣手続き等)
- 10月上旬~翌年3月: 順次派遣(出発) (注4)
注意事項:応募できない人の要件
- JICA案件に従事している方で、派遣予定の時期までにその業務が終了しない方
- 70歳以上の方
- ポストへの採用により利益相反おこるとJICAから判断される方 (注3)
Take Action!

企画調査員には2020年の公募の約8割が「企画」です。
メリット
- 月額30~50万ほどの在勤基本手当(国内俸も含めるとなんと最低65万円/月以上!!)を得ながら、プロとして海外で国際協力の仕事をできます!
- 社会人経験3年以上、英語TOEIC 730点以上、大卒以上など、低いハードルで応募できます。
- 海外での業務経験も求められるため、JICA協力隊の派遣後のキャリアとしてもおススメ!
- 2019年に企画調査員(企画)の選考方法が変更されました!メリットは次の2つ。
- 公募タイミングが年2回で前広に公開されるようになりました。あなたのキャリア形成プランをより立てやすくなります。
- 都度公募から半期分の案件を一括して募集されるようになりました。案件リストの中からあなたの希望に合わせて案件を選べます。複数案件への応募もできます。
- 倍率低め…? 2019年に制度が変更され応募しやすくなったとはいえ、再公募の案件が多いです。噂では企画調査員の倍率は3~4倍と言われています。
デメリット
- 企画調査員は委嘱契約という立場ですので、任期が終われば次の仕事の保証はありません。
- 2~3年にわたる長期派遣のため、キャリアプラン、そして家庭がある場合は家族に大きく影響します。
- コロナの影響で、場合によっては赴任の環境が整わず、延期もしくは中止になる可能性もあります。(2020年9月13日現在)
ロスター制度
ロスター制度は、「企画調査員(企画)」への応募要件を満たす人の登録制度です。案件に応募する際には必須になります。
- 70歳未満
- 最終学歴が学士相当以上
- 英語・西語・仏語のいずれかの言語レベルがB以上
- 3年以上の社会人経験を有する
- 海外業務経験(海外出張、ボランティア活動、インターン等を含む)を有する
読者の皆さんのキャリア選択のお役に立てれば嬉しいです。
頑張るあなたを応援しています!次の記事で会いましょう!
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出典
(注1) 企画調査員
(注2) 企画調査員(企画)の新募集選考方法と企画調査員ロスター登録制度の導入に関するご案内
(注3) 企画調査員について2020年1~9月の公募内容をPARTNERより参照
(注4) 企画調査員の新たな募集選考の概要
コメント
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JICA企画調査員まとめ:仕事内容、給与・待遇、応募方法【新制度対応、社会人3~7年以上】 | 国際協力をしごとに。
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